四者での家族会議と私の心模様

夫の不倫発覚から一人の晩。それまで不思議と涙は出ませんでした。
不倫を疑っていたモヤモヤが晴れたという変な清々しさすらあり、また、これから考えなくてはならないことも考える余裕がなく、頭も気持ちも混乱していたのだと思います。
自分のツイッターを読み返すと、翌早朝『やっと涙が出た』とツイートしていました。

子どもたちを学校へ送り出したあと、夫実家にいる夫と連絡を取りました。『結局、(親に)全部話しました』と。夫の両親も在宅しており、これを逃すと四人で話せる機会はないかもしれないと思い「今からそちらへ向かいます」と連絡しました。雲行きの怪しい空の日でした。自転車で夫実家へ向かったものの途中から土砂降りとなり、途中のコンビニでカッパを買ったことを覚えています。

夫の実家へ到着後、まずは夫母から『悪かったねえ…』と今回のことを軽く詫びられました。その後、2時間くらいでしょうか、夫対夫両親と私、という構図で夫を責めるような会話に終止しました。
夫の両親は、『とにかく相手の女との関係を終わらせろ』『部下に手を出すなんて一番やっていはいけないことだぞ』『一緒になりたいだなんて、もしアンタ(夫)が三人の子連れで一緒になるって言ったらどうすんの?面倒見られるわけないでしょう』そんなことを言っていました。
私は、淡々と「うまくいきっこないよ」ということを話した気がします。
夫はただただ、ニヤついた顔で黙っていました。イラついていたんだそうです。そりゃ面白くないですよね。不倫の真っ最中で、自分は両思いのX美と一緒になる将来を描いているところに全方向から文句を言われるんですから。

私は仕事をしなければならなかったこともあり、また、長時間の話し合いに耐えられる精神状態ではなかったため、昼頃には帰宅しました。夫はその夜、職場で定例会議がある日だったため、そのまま実家に滞在したのち実家から職場へ向かい、その後自宅へ帰ることになりました。

このときの様子を思い返しても、夫はなんて考えが浅くて未熟なんだと改めて思います。このとき結婚15年です。15年経って、お互い歳を重ね、人として成熟してゆくものだと思っていたのにこのザマか、と、とても残念な気持ちでした。

ちなみに、X美にはこのとき夫とは別に付き合っている彼氏(独身)がいました。そして、X美は夫の16歳年下です。本当にどっちもどうしようもない不倫カップルです。でも、夫は真剣に、X美を愛していたんだそうです。

夫の”愛”は、私の考える”愛”とは違うものなんだと、このあと折りに触れ考えさせられることになりました。

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