上司への暴露と実家への報告~長い1日~(2)

当日の私の計画はこうでした。

  • 朝、自宅を出発。近所の公衆電話ボックスに入り、夫の職場へ電話。上司へつないでもらう。
  • このときの会話を録音しておく。
  • その後、最寄り駅へ向かい私の実家へ。(県内なので一時間半ほど。)
  • 夫が不倫していること、離婚の可能性が濃厚であることを両親に伝える。
  • 夕方には帰宅

この計画を遂行するにあたり、何と言っても上司への電話が一番のヤマ場でした。夫が休日で自宅にいるため、電話は外から掛けることを想定していました。また、そのための台本も事前に準備し、録音のためのスマホの操作も確認。当日の行動のイメージトレーニングを繰り返しました。

1度目の電話は空振り

○月×日当日、暑い夏の日でした。予定通りに朝、自宅を出発。予定していた公衆電話から夫の職場へ電話をしました。

「お世話になっております。そちらで(夫部署・役職)をしております(夫フルネーム)の妻のohaguiと申します。少々確認したいことが御座いましてご連絡差し上げました。(上司役職)のD川様をお願いしたいのですが、いらっしゃいますでしょうか。」
『あいにくD川は外出しております。戻りましたらご連絡差し上げるようにいたしましょうか』
「そうしていただけると大変助かります。お願いしてもよろしいでしょうか」

私の携帯へ折り返し連絡いただけるということで電話を一旦終えました。ふう…不在だった。ただ、じっと待つわけにもいかないので、予定外ですが実家へ向かうことにしました。すると、電車に乗っている最中にD川様から電話が掛かってきてしまいました。あと数分で乗り換えの駅へ着くところだったので折り返し連絡する旨を伝えて一旦電話を終えました。そして、乗り換えの駅で公衆電話ボックスを探しました。

2度目の電話、いよいよ暴露へ

公衆電話ボックスへ入り、スマホをボイスレコーダー代わりにセット、台本の紙を準備し再びD川様へ電話をしました。

ボイスレコーダーには私の声のみ残っているので、記録から内容を箇条書きにします。

  • 夫が職場の女性と不倫関係にあるようですが、ご存知でしょうか
  • 相手の女性はY田X美という方のようですが、そちらの従業員で間違いないでしょうか
  • 職場に休憩スペースのような場所があると聞いたのですが…倉庫のようなスペースですか…
  • どうもその場所で仕事のあと深夜に落ち合い、関係を持つということを繰り返しているようなんです
  • 相手の女性の方の確認と、こういった内容をお伝えいたしたくご連絡差し上げた次第です
  • 夫が(夫役職)という重責をちょうだいしながらこのような不祥事を起こしたことを妻として大変申し訳なく思っております
  • 職場での処分などは特に望んでいるわけではありません
  • 不躾では御座いますが、本日お話した内容を確認したかったためにご連絡差し上げた次第です
  • お忙しい中お時間をいただきありがとうございました

電話を終え、サウナのような暑さの公衆電話ボックスを後にしました。上司の方の発言内容は差し控えます。ただ、混乱していらっしゃる様子は伝わってきました。仕事中にこのような内容の電話に丁寧に対応してくださった上司の方へは感謝しかありません。この上司のD川さんとは、期せずして携帯番号を交換した形になりました。そのことに助けられることがその後幾度がありました。

乗り換えた電車の中で、スマホに録音されたものを聴き返していました。大丈夫、大丈夫、問題のあることは言っていないはず、そう確認しながら。一つ大きなヤマ場を越えて安堵していました。

さあ、次は両親への報告だ…

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