相手女性への慰謝料請求-3

X美側からの2度目の回答は、1度目と変わらず『支払いは20万円が限界』というものでした。これを受けて、こちら側がどういう動きに出るかをA先生と電話で協議することになりました。日頃のやりとりはメールが主ですので先生と直接会話するのはしばらくぶりになります。

協議の内容はシンプルなものを想像していました。相手の条件を呑み示談の話を進めるか、受け入れずに訴訟を起こすかの二択。しかし、協議の中でA先生がもう一つの選択肢を示してくださいました。

『あえて返答せず、保留にするということもできます』

目からうろこでした。確かに、内容証明でアクションを起こしたのはこちら側ですので、相手の姿勢に対し早急にアクションを起こさなくてはならないということはありません。A先生との電話の中では私の答えが出なかったため、少し時間をいただきのちほど先生へメールしました。

「今は考えがまとまらないので、X美への慰謝料請求はいったん保留にしようと思います」

つまり、意図的に放置するということです。慰謝料請求の期限(不倫の事実を知ってから3年)にまだ時間的余裕があること、私が精神的に弱っており現時点で訴訟を起こすだけのエネルギーがないことが主な理由でした。いずれ時期が来たときに再考しよう、と私の中で少し先送りにしたということでもあります。

この大きなアクションを先送りするにあたり、A先生へ「訴訟を起こしたいと思ったときに、相手の所在を知る方法はあるか」と確認しました。それに対しA先生は『今把握しているX美のSNSから探るのが一番効果が高い』と。なんとも現代らしい方法でした。私は、いずれアクションを起こすことを念頭に「またそのときが来ましたら、先生へご連絡差し上げます」とメールを送りこの件を脇へ置いておいたのでした。

それから半月。しびれを切らしたX美側より連絡が入ります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました