想定外のできごと

夫の不倫発覚後、夫と私の考えは”離婚”で一致していました。もちろん、夫は”相手女性と一緒になるために”で、私は”裏切り行為をした夫との将来はない”とベクトルは違いましたが。お互いの頭の中には、離婚時期をどうするのか、子どもたちのことをどうするのか、住む場所をどうするのか…そんなことがあったと思います。

しかし、想定外のできごとが起こりました。
結婚以来十数年間、応募してはハズレを繰り返していた公営住宅にこのタイミングで当選したのです。当選発表は実に不倫発覚から二日後のことでした。応募書類はいつも私が出していましたが、もちろん応募した当時は夫が不倫しているなどまったく考えていませんでした。夫の不倫がなければ”今よりも広くて格安で安心な(当時の住宅は相当のボロ屋でした)住宅へみんなで引っ越せる!”と当選を喜び合っていたことと思います。

お恥ずかしい話ですが、我が家は低所得世帯です。夫婦アラフォー共働きで公営住宅へ応募できる所得というのは、おそらく相当なワーキングプアでしょう。世間一般で言ったら家を構えていておかしくない世代です。前年度、たまたま夫がアルバイターだった時期だったので、応募資格(所得の低さ)をクリアできたというのもあると思います。

この当選を受けてまず考えなければならないのが離婚の”時期”でした。応募書類は夫を名義人として申し込んでいること、また、世帯人数に制限のある枠へ申し込んでいたので、”現状の家族構成のままでの入居”が必要でした。つまり、少なくとも入居までは籍は動かせないことになります。当選後はさらに書類審査があり、それをクリアして入居できるのが当選から半年~一年後、とのことでした。

“離婚”まで、少なくとも半年の猶予ができたことになります。この公営住宅の当選は、私たちのその後を大きく左右しました。

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