脇の甘い夫

「その日」、夫は仕事が休みだったものの『仕事の買い出しがあるから』と昼前から出かけていきました。詳しい行き先や何を買うかなどは告げず。

元々この日は、私が夜に突発的な予定が入る可能性があり、その場合は夫に子どもたちの夕飯や留守番をお願いしなくてはならなかったので、夫には昼出かけたとしても夕方頃には帰ってくるようお願いしてありました。(結局、私の夜の予定はなくなりました。)

約束通り、夫は夕方頃帰宅しました。でも、その手には買い物したはずの荷物がありません。
「買い物した荷物はどうしたの?」
『…職場に置いてきた』
「今日はどこへ誰と行っていたの?」
『…買い出しに…職場のX美って子と…』

ここで初めて相手女性、X美の名前が出てきました。私はそれ以上は追求せず、しかしモヤモヤを抱えたままでした。

その後、夫はベッドで横になりうたた寝を始めたので、私も隣で横になっていました。私は自室にベッドがなく、押し入れにある布団を寝るとき敷いて起きると上げる、という生活だったので、いつでも横になれる夫のベッドへはよく転がり込んでいました。

ふと、女の直感というのでしょうか、夫の携帯(ガラケー)が気になり、夫が寝入ったスキにガラケーのメールを確認しました。そこにあったのは

夫→X美の送信済みメール「大好きだよ(^o^)」
X美→夫の受信メール『うちも大好き(*^^*)』

というやりとりでした。スマホにはパスワードをかけていた夫ですが、ガラケーではそれをしていなかったのです。
一瞬、混乱しました。これはなんだろう?と。人間ってパニックになると思考停止するんですね。でも、一呼吸おき、これは夫が不倫していると確信しました。冷静に夫を叩き起こし、夫のスマホを差し出しこう言いました。

「ロック解除して」

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