X美へ慰謝料請求すること、これは私の中で譲れないことでした。しかし、その前にやっておきたいことが大きく二つありました。それは夫の上司へ夫の不倫を(法に触れない範囲で)暴露すること、私の実家へ夫の不倫と離婚を見据えている現状を知らせること、です。
夫の上司への暴露については弁護士先生と相談の上でしたが、弁護士先生は『必ずしも得策ではない』『とはいえ、これは客観的な損得というよりもohaguiさんのお気持ちの問題であると思いますので、最終的な判断はお任せする次第です』と助言をいただいていました。そして、その手応えを弁護士先生へ報告したのち、X美へ慰謝料請求の具体的な手続きに入る、という予定でした。
上司へ暴露したところで何も変わらないかもしれないけれど、職場にそういう目があるのとないのとでは今後が多少違うかもしれないと思い、私の気持ちは”暴露する”ことで固まっていました。”これがきっかけで夫とX美の職場の処遇が変わってくれたりしないだろうか”、というかすかな期待もありました。
また、夫の実家には夫の不倫発覚と同時に事が知られることとなりましたが、私の実家へは不倫発覚から一ヶ月強の時点でまだ知らせずにおりました。しかし、離婚が現実味を帯びて来た当時、いつまでも隠したままにしておくことも心苦しく、何気ない母との電話でさえ平常心を装って話すことが辛くなってきたため、そろそろ知らせなければと思ってきたところでした。
実家へ連絡し、「○月×日にちょっと込み入った話をしたいので、時間を取ってもらえないだろうか」と予定を空けてもらいました。そして、その○月×日、同時に夫の上司への暴露も決行することにしました。○月×日は夫の仕事が休みです。このとき子どもたちが夏休み中だったため、私が日中家を空けていても夫が子どもたちの食事の面倒を見てくれること、夫が職場にいないことで上司へ話した内容がすぐ夫へ回ってしまうことを防ぐ意図もありました。
まずは、○月×日の私の動きについて、入念に計画を練ることから始めました。
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