夫の不倫発覚当時から、私と夫の表面的な関係は傍目にはそれほど変わっていなかったと思います。よくよく思い返せば”以前はあんなにベタベタしていたのに””ハグだのチューだのしていたのに”というのはあるかもしれませんが、息子たちが鈍感なことも相まって、”仕事場の飲み会で深夜帰宅の多いお父さん””なんだか体調崩しぎみのお母さん””よくお父さんとお母さんが晩酌するようになった”という程度で、喧嘩をしたり家庭内がギクシャクしている雰囲気はありませんでしたし、醸し出さないように気をつけていました。これは夫の不倫発覚と同時に私が(離婚しかない)と割り切っていたせいかもしれません。
それでも信頼していたパートナーに裏切られるというのは相当な精神的ダメージがあり、また、不倫相手の女性に負けたくないという妙な負けん気も湧き出して、夫の気持ちをこちらへ振り向かせたいという気持ちが強くありました。離婚する覚悟はできている、でも夫の気持ちは取り戻したい。夫を晩酌に誘いって話を聞き、物分りのよい妻を演じたり…異常な精神状態だったと思います。
時は夏休み。息子たちの宿題フォローや部活の大会引率などをこなしながら(給食がないので)一日三食の食事作りをどうにかこなしていました。不倫発覚から一ヶ月後には体調不良からままならなくなりお断りしていた自営の仕事も、その一ヶ月後にはお客さんから頼み込まれて仕事を引き受けるようになりました。ただ、引き受けたはいいものの頭も身体もコンディションが悪い中納期に追われることになり、非常に辛い思いをしました。
夫の不倫・夫の自殺未遂・家事・育児・仕事で本当に余裕がなく、沈んだ顔をしていたのかもしれません。ふとしたとき、三男(当時小4)に『笑顔笑顔!』と作り笑顔で言われました。さとられまいと気をつけていたけれど、子どもなりに何か感じ取っていたんだと思います。不安にさせてしまって申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
このとき不倫発覚から3ヶ月ほど。当時の私は、”もとの元気だった自分を100とするなら、10から20くらいのあいだを行ったり来たり”という状態でした。それでも夫の『X美と別れた』という言葉を信じ、徐々に元気を取り戻しつつありましたが、いつの間にか夫の午前様(4:00am帰宅など)はだんだんと増えていきました…
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