信じたくても信じられない

夫が『X美と別れた』と言ってから、以前より私を気遣ってくれるようにはなりました。ただ、夫は相変わらず週に何度か午前様の日があり、私も不安定で夫が見ていないスキに夫のスマホを盗み見たりカバンをあさってしまう、そんな状況が続いていました。このとき不倫発覚から3ヶ月ほど。お互い精神的におかしな状態だったと思います。

そんな中、夫が休暇の日に『上司と近所のお店へ偵察へ行く』と言って出かけるということがありました。しかもそのお店はX美の自宅近く。嫌でも心がざわつきます。そもそも不倫発覚のきっかけとなったのが“夫が休暇の日に『仕事の買い出しだ』という口実で不倫相手と会っていた”という出来事でしたので、また同じことをしているのではないかと嫌な想像ばかりがふくらみます。

昼前に出かける夫を見送ったものの、心穏やかではありませんでした。この日同行すると話していた上司は、夫には内緒で夫の不倫を暴露してあるD川さんです。しばらく悶々と考えました。

  • 夫を信じてじっと帰りを待つ
  • D川さんへこっそり連絡を取り、事実を確認する
  • 夫の職場へ行き、X美がいる(=夫とは会っていない)か確認する

悩んだ末、D川さんにコンタクトをとりました。夫がそばにいる可能性もあるので、ショートメール(SMS)で「夫がD川さんと出かけると話していましたが、ご一緒でしょうか」と。D川さんからは『先ほどまで一緒でしたが、すでに別れました』との返信がすぐに来ました。D川さんへは家庭の面倒に巻き込んだことを詫びるメッセージを送り、私はさらに悶々としました。どうも身体の具合もおかしい。体温を計ったら37.3℃と微熱でした。ああ、人間て心と身体はつながっているんだ、そう自覚し自分が納得する答えを求めて夫の職場へ向かいました。

夫の職場は自転車の距離です。職場の自転車置き場には夫の自転車がありました。そこにあるということは、少なくとも職場の他の方とも顔を合わせた(=X美と密会しているわけではない)であろうと考えて、私の中で一応納得し、帰宅しました。心身ともにとても疲れた日でした。

これら一連の出来事を夫は一切知りません。自身の不倫が配偶者の心をどれだけかき乱し心身の不調を引き起こしているかなんて想像つかないことでしょう。

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